iconかにソムリエについて

1.「カニ元浜坂」宣言

かにソムリエ

平成17年「カニ元浜坂」を宣言し、同時に自らも「カニ元浜坂」に相応しいお持て成しの出来る態勢を整える必要性と考え、カニを扱い持て成しのプロとしてのカニソムリエ制度を発足させました。 3カ年かけ、30以上の研修や講座を経て平成19年秋、カニソムリエ検定をクリアしてカニソムリエ37名が各宿に誕生いたしました。

カニソムリエはカニの知識や捌き方はもとより、町の歴史、文化、先人の足跡、ユネスコのジオパーク認定を目指す、山陰海岸国立公園や湯村温泉、浜坂温泉郷のことまで精通していなければなりません。

お客様を誠心誠意お持てなす心の醸成をもっとも大切に考えること―それがカニソムリエの使命だと考えます

2.かにソムリエって?

松葉かに漁船

ソムリエといえばワインのスペシャリストのことですが、かにソムリエって御存知ですか。新温泉町には、現在60名のかにソムリエがおります。 上質のズワイガニのことを山陰地方では松葉かにと呼んで、但馬には浜坂漁港を始め津居山漁港、柴山漁港、香住漁港など水揚げ屈指の漁港があります。

ところが、浜坂漁港はほかの漁港に比べ意外と知られておらず、私たちの長年の課題でありました。

そこで私たちは、浜坂漁港の松葉カニの漁獲量、質、操業状況、漁船の機能や乗組員の能力等を専門資料や実績状況を基に検証して、浜坂漁港は全国的にも松葉カニ漁が最も盛んで、消費者市場に対して質・量とも安定供給ができ、責任が持てる松葉カニの 本場として、平成17年「かに元・浜坂」を宣言致しました。

今ではあたり前になりましたが、産地を示す漁港名と漁船名が書かれたタグを付ける ことを義務付けして、徹底した品質管理でブランド化を図り、信頼を高める努力を漁業者のみなさんはして参りました。

「かに元・浜坂」を宣言した私たち観光業者も「かに元・浜坂」に相応しく、かにのエキスパートを目指さなければならない「まず、隗より始めよ」であります。 お客様に、自信を持って松葉カニをお薦めするには、長年松葉カニを扱ってきたベテランも初心に帰って、かにのスペシャリスト「かにソムリエ」を目指すことになりました。 何しろ日本初のかにソムリエを名のることだから、はじめは「かにソムリエ?なにそれ」など名称に対する戸惑い感もありました。

また、かにソムリエの話題性だけが先行して、なかみのないもので終われば、却って 浜坂の評価を落としてしまうことになりかねず、慌てず3ヵ年という長い時間をかけてかにソムリエを養成することに致しました。

 
松の庭清掃後研修会

松の庭清掃後研修会

ジオグルメ研修会

ジオグルメ研修会

特急はまかぜ号新型車両発車式

特急はまかぜ号新型車両発車式

3.かにソムリエの誕生

かにソムリエのまち 浜坂

まず、はじめに「かにソムリエ」という名称に対する抵抗感を取り除かなければならないし、何よりもこのプロジェクトが浜坂観光の将来にとって如何に大切なものか、全員の理解が必要でした。 それには研修に参加する会員同士の話し合いとともに、メディアのみなさんのアドバイスや地域の理解も大変重要なことでした。

会員の理解が大分が深まったところで、「かにソムリエ」の夢と題して、1年後、3年後、10年後のそれぞれの夢をリポートに明文化して、かにソムリエの夢を明確にすることによって、研修生の意識の向上を図りました。

かにソムリエ検定の受験資格は、3カ年のあらゆる講習や実施研修を行う大変厳しいノルマを課すものでした。

私たちの宿はほとんどが小規模な家族経営で、宿を空けて研修会に出席することはどの宿もなかなか大変なことでした。3カ年の研修課程は、カニの調理は勿論、カニの生態、棲息海域、操業方法、良質なカニの峻別の仕方から町の文化や歴史、神社仏閣、山陰海岸ジオパークの魅力の発信まで多岐にわたります。

特に、かにソムリエの基本である遠くから何時間もかけて浜坂まで来てくださるお客様への「おもてなしの心」の醸成とともに、松葉カニを始め新鮮な魚介を荒波の日本海から獲ってきてくださる漁師の方々への感謝の念を大切にすることです。

4.広域観光を目指して

因幡と但馬は、文化や人的交流において昔から歴史的に見ても、大変深い関係にありました。 特に居組トンネルの開通は、時間的距離を縮めただけでなく、この町のひとびとの流れを大きく変えることになります。

さらには平成22年、山陰海岸ジオパークがユネスコの世界ジオパークネットワークに加盟が認定されたことで、行政区間の壁を取り除き、観光の広域化を図らなければならないと思います。 鳥取砂丘も浦富海岸も玄武洞もコウノトリの里も生野銀山跡も竹田城址もみんな私たちの大切な観光資源であり、それぞれの地域が連携して世界や全国に向けて情報の発信をして行かなければならないと思います。


5.かにソムリエたちの夢に向かって

浜坂海岸

浜坂港から遊覧船に乗って感じることは、山陰海岸は本当に素晴らしく、まさに世界ジオパークに相応しい景観や神秘的同門・洞窟を目のあたりにして、 その自然の中に生かされている自分をあらためて感謝し、この思いをより多くのみなさんと共有することがかにソムリエの夢です。

また、浜坂漁港からあがった魚介や地元の大自然の中から採れた食材を使ったお料理をお客様に喜んで召し上がって戴き、自然の恵と漁師さんや農家の方々のお陰であると何時も感じております。 田舎の魅力は美しい自然環境と温かいおもてなし、そしてお客様が旅の全行程をゆっくりとした時間の流れの中で過ごし、「ただいま」「お帰りなさい」「また来るよ」そんな会話と笑顔がかにソムリエの夢であり、私たちの喜びであると思っております。

観光の可能性は無限で、その頂点が高くなれば成る程、またその裾野は広がり、地域経済の活性化に大きく貢献します。 それだけに私たちかにソムリエは、現状に留まることなく日々研鑽に励み、さらなる成長と意識の啓発を目指すことが、かにソムリエの10年の夢に向かってスタートラインに立つことだと思います。