WordPressテーマ Snow Monkeyで宿サイトを自社制作しました。

こんにちは。兵庫県新温泉町のかにソムリエの宿、澄風荘です。松葉かに漁が先日11/6に解禁になり、連日多くのお客様にかにを食べにお越しいただいております。

11/6の解禁日にあわせた訳ではありませんが、当館のサイトも同日リニューアルいたしました。

以前は静的サイト

以前はCMSは使わず、素のHTMLで書いた静的サイトで作っていました。ベースはBootstrapを使用しました。こちらも当館の自社制作です。

旧デザイン

WordPressという選択

このサイトの制作者はwebサイト制作の受託制作も行っており、完全な素人ではありませんが、少し勉強すれば宿の経営者やweb担当が自分でサイトを作ることは可能です。

Webサイト制作を制作会社に依頼した場合、かなりのコストがかかります。それはもちろん必要な経費ではありますが、小規模な宿やお店の経営者にとっては痛い出費でもあります。そこで「自分で作る」という選択肢もあることをお伝えしたくこの記事を書いています。

WordPressには優れた公式テーマや有料テーマがあり、HTMLやCSSの知識がなくてもある程度勉強すれば直感的な操作でサイトを作ることができます。(全くのノー勉では無理ですし、危険です。)

事業者のあなたへ
web 制作をプロに依頼する場合、非常に高価な制作費が必要です。まずは Snow Monkey を使い自分でサイトを制作することで費用を抑え、成長に合わせてプロに依頼するのがオススメです。

https://snow-monkey.2inc.org/

Snow Monkeyのトップページにわかりやすく書かれていました。事業を始められたばかりでサイトが必要な経営者はまずは必要な情報を入れたサイトをWordPressで自分で作って、事業の拡大や成長に伴ってデザインや追加のカスタマイズをプロに頼むことを検討しても遅くはないと思います。

WordPressでブログを書かれている方は近年とても増えています。WordPressはブログツールとしても優れていますが、コーポレートサイト制作でも活躍してくれます。

WordPressでのサイト制作にはメリットもあればデメリットもあります。

WordPressのメリット

  • 無料・自由であること
  • 情報が豊富
  • 直感的な操作で更新しやすい
  • 高度なカスタマイズができる
  • 開発・アップデートが活発

WordPressは無料で公開されたオープンソースのソフトウェアで、世界中の開発者がWordPressに参加しており開発コミュニティが非常に活発です。WordPressは「自由なソフトウェア」としてGPLというライセンスで配布されており、誰でも自由に開発に参加でき無料で使えます。

一方世界中でたくさんのユーザーに使われているため、脆弱性を狙った改ざんなど不正アクセスの被害も受けやすいです。

WordPressの注意点

  • 適切な運営・管理をしないとセキュリティが担保できない
  • 最適化しないとウェブパフォーマンスが落ちる(サイト表示が遅くなる)
  • 最低限の知識がないと運営・管理できない

こういった注意点もありますが、適切な管理をすればWordPressの利便性を大いに活用できます。

澄風荘でのリニューアルの事例

新しい澄風荘のサイトのトップページはこんな感じになりました。

新デザイン(PC)
新デザイン(スマートフォン)

リニューアルの目玉

今回のリニューアルの目玉は何と言っても、こちらのイラストです。

こちらのイラストはイラストレーターのむすぺろ様に描いていただきました。非常に丁寧に要望を聴いていただき、またとても速いスピードで仕上げていただきました。本当にありがとうございます。

むすぺろ様のブログ:https://www.mskprpr.com
むすぺろ様のポートフォリオ(お仕事実績):https://www.foriio.com/works/20161

澄風荘は「かにソムリエの宿」です。かにソムリエとは何なのか、どういったサービスをするのか一目でわかるイラストをお願いし、見事表現していただきました。女将もそっくり?ですよね。

サイト設計

宿の公式サイトの役割とは何でしょうか?宿のコンセプトや外観・内装・雰囲気を伝え、料金や空室状況などお客様が知りたい情報を伝えるものだと考えております。

  • 予約の方法が一目でわかり、空室検索ができること
  • 客室や施設設備、食事の内容がわかること
  • 場所・交通手段がわかること
  • 料金がわかること
  • キャンセルや予約確認ができること
  • 問い合わせができること

これらの情報がわかりやすくお客様に伝わるよう、サイトのファーストビューやナビゲーションのUI設計を考えました。

現状まだ使いにくい、わかりにくい部分もあるかと思いますが、お客様のご意見を頂戴して今後も改善して参ります。

テーマはSnow Monkeyを使用

使用したWordPressテーマは有料テーマのSnow Monkeyです。
Snow MonkeyはWordPress.orgの公式テーマである「habakiri」や「MW WP Form」といった公式プラグインを開発されているキタジマタカシさん制作のテーマです。

Snow Monkeyの特徴

クリーンなコードで書かれた拡張性の高いWordPressテーマ。HTMLやCSSを書かなくも美しくスタイリッシュなサイトを素早く作ることができます。WordPress初心者から上級者の開発者まで使える懐深いテーマです。
Gutenberg対応がすごい。

私も受託制作で使わせていただいており、大変お世話になっております。

Gutenberg対応がすごい

Snow Monkeyは日本で一番Gutenberg対応が進んでいるテーマではないでしょうか。WordPress 5.0より標準エディターとして採用されたGutenberg(ブロックエディター)ですが、リリース直後は評判が悪かったです。

私自身はGutenbergをWordPress 5.0リリース前にプラグインで試用してその便利さを感じていたので、どうしてこんなに評判が悪いのか不思議でしたし、実際に触っていた人は便利さを実感していたと思います。Snow Monkeyは昨年の12月の段階からGutenberg対応しており、非常に早い対応でした。

Snow Monkey でこれまでにおこなった Gutenberg 対応についてまとめてみた

便利なカスタムブロックが使える「Snow Monkey Blocks」もリリースされ併せて使うとさらにおすすめです。

Snow Monkeyを選んだ理由はとにかくはやくサイト制作が出来ることです。Snow MonkeyのオリジナルウィジェットやSnow Monkey Blocksで見映えのするパーツが簡単に素早く作れます。

トップページのこちらのパーツもSnow Monkey Blocksのブロークングリッドセクションを使っています。
背景画像やアイコン、縦書き表示はCSSで行っています。

メニューの位置変更や独自のウィジェットエリアを追加しているので、当館のサイトの場合はノーコーディングとはいきませんがかなりの部分をノーコーディングで行いスピーディーに進められました。

WordPressカスタマイズの注意点

テーマファイルのカスタマイズはPHPの知識が要ります。WordPress初心者の方にはphpファイルの編集はお勧めできません。またカスタマイズは必ず子テーマ、カスタムプラグイン(my snow monkey)で行い、親テーマは弄らないようにしましょう。

Snow Monkeyであればそれほどカスタマイズせずとも、綺麗な写真を用意すれば立派な宿の公式サイトが作れます。

和風サイトの例

Snow Monkeyのショーケースにも載っている順光寺さんのサイトは紫を基調とした洗練された雰囲気のサイトデザインです。https://snow-monkey.2inc.org/2019/08/26/junkouji/

善立寺さんのサイトも美しい写真を活かした素敵なサイトデザインですね。

このようにSnow Monkeyと和のサイトは相性が良いのです。

公式サイトは作って終わりではありません

ローカルビジネスの公式サイト制作は制作会社に丸投げして作って終わり、ではありません。運用していく中で問題点や課題を見つけ改善し、時期にあわせて情報を更新していく必要があります。
制作会社に依頼する場合もサイトオーナーが自分で管理し、情報を追加出来るようCMSの導入、CMSのカスタマイズを依頼すべきだと考えています。

WordPressは情報がネット上に豊富にあり、運用やカスタマイズの仕方もネット検索で勉強することができます。また受託制作・開発を受け付けている開発者も多いので、困ったときはプロに頼みやすい利点があります。

お店や民宿、ゲストハウスのサイトどうしようかとお悩みの方は一度WordPress導入もご検討してみてください。
澄風荘のWeb担当者にサイト制作をご相談いただくこともできます。(制作は有償です。)詳しくはお問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。

今回の記事は松葉かにの事を調べにいらっしゃったお客様にはあまり興味のない話題だったかと思います笑
次回からは、かにソムリエのかにコラムを書いていきます!

この記事を書いた人